開館30周年記念展Ⅱ「神田日勝×岡田敦 幻の馬」
会期
2023年8月11日(金/祝)~10月28日(土)
会場
神田日勝記念美術館
休館日
毎週月曜日(9月18日、10月9日は祝日のため開館)
9月19日(火)、10月10日(火)
本展について
本展は、鹿追町ゆかりの洋画家・神田日勝(1937-1970)の絵画が並ぶ空間で、北海道出身の写真家・岡田敦(1979- )の作品群をご覧いただける、コラボレーション企画展です。
北海道根室半島沖に浮かぶ「ユルリ島」。戦後高度経済成長期に漁業の場となっていたこの島は、現在は北海道の天然記念物に指定された無人島となり、かつて島民の生活を支えていた馬たちの子孫が、人の営みから遠く離れ、数頭の群れをなして暮らしています。そんな彼らの姿をおさめた岡田の写真は、いずれ消えゆく命を捉えながらも、えも言われぬ幻想的な空気をまとっています。
日勝もまた戦後50年代、60年代を鹿追で馬耕に勤しみながら過ごし、未完の馬の絵をのこして32歳で夭折しました。半身の姿で永遠にのこされることとなった馬は、観る者の想像力を掻き立て、その幻の完成像を各々の胸中に抱かせることでしょう。
日勝の手、岡田の眼によって、作品として永遠の命を吹き込まれた「馬」たちの「邂逅」にどうぞご注目ください。
プロフィール
岡田 敦(写真家 | 芸術学博士)
1979年北海道稚内市に生まれる。1999年に大阪芸術大学芸術学部写真学科に進学。大学在学中に“若手写真家の登竜門”として知られる富士フォトサロン新人賞を受賞。2003年に東京工芸大学大学院芸術学研究科に進学し、2008年に博士号を取得。同年“写真界の芥川賞”とも称される木村伊兵衛写真賞を受賞。2011年に初めてユルリ島に渡島し、同島での作品制作を開始する。2014年に北海道文化奨励賞、2017年に東川賞特別作家賞を受賞。2023年にユルリ島での10年余りにわたる活動の記録をまとめた書籍『エピタフ 幻の島、ユルリの光跡』を発表し話題となる。作品は北海道立近代美術館などに収蔵されている。
Instagram @okadaatsushi_official
ユルリ島ウェブサイト https://www.yururiisland.jp
関連イベント
〇オープニング・トーク
日時: 8月11日(金・祝)14:00~14:40
会場:本展会場
話者:岡田敦氏(本展出品作家)
定員:40名程度
申込:TELにて申込(0156-66-1555)
申込期間:7月20日(木)~8/6(日)※開館時間内にお申込ください
参加無料(要観覧券)
〇第31回馬耕忌岡田敦講演会「”ユルリ島の馬”と”未完の馬”」
日時:8月27日(日)14:00~15:30
会場:鹿追町民ホール ミュージカルホール
定員:150名程度《聴講無料》
※申込方法等は下記ページをご覧ください
講演会詳細:
第31回馬耕忌 | 神田日勝記念美術館公式ホームページ (kandanissho.com)
主催:神田日勝記念美術館展覧会事業実行委員会
共催:神田日勝記念美術館、神田日勝記念美術館友の会