

企画展「神田日勝×クスミエリカ 不在の気配、存在の痕跡」
会期
2025年6月25日(水)~9月28日(日)
会場
神田日勝記念美術館
休館日
毎週月曜日(祝日の場合は除く)、7月22日(火)、8月12日(火)、9月16日(火)、9月24日(水)
本展について
クスミエリカは、札幌市出身・在住のフォトグラファー・美術作家です。
さまざまな場所、人、建物、動物など、自分自身で撮影した写真のみを素材に、時間も空間も異なるそれらをデジタル技術により加工(デジタルコラージュ)し、多くの写真を幾層にも重ね合わせた作品を制作するクスミのアートワークは、誰もが目にする現実の風景を再構成しています。日勝もまた、自身の生活に根差した身近なモチーフや十勝の風景を題材としつつも、実際の光景をそのまま写し取るのではなく、画家の脳内で再構成した独自のリアリズムを絵画で表現しており、この両者の制作活動は相通ずるものがあります。
現代に遺された日勝の絵は、画家の存在を色濃く感じることができる媒介として存在します。日勝はどう生きて、何を遺したのか。彼とは異なる時代に生きる作家の手によって彼の痕跡と記憶を辿っていくことで、日勝の捉える「社会」や「世界」、果ては神田日勝という「存在」について迫ることを試みます。
出品作家プロフィール
クスミエリカ Erika KUSUMI
1982年、北海道札幌市生まれ。2005年、フリーランスのカメラマンとして活動を始め、現在はクリエイティブシェアオフィス「tab」に所属しながら、フォトグラファー、美術作家など、多方面で活動。美術作家としては、自身で撮影した写真のみを用い、デジタル処理を施した「デジタルコラージュ」作品を制作している。2020年、第48回札幌市文化奨励賞、第30回道銀芸術文化奨励賞受賞。
主な展覧会への出品として、「VOCA展2019」(上野の森美術館/2019年)、「未明の旅」(GALLERY SCENA[東京]/2023年)、「私たちは積層で出来ている」(GALLERY MoNMA/2024年)、「溫故知新」(SanHo Art Lab[台湾・台南市]/2024年)など。
主催:神田日勝記念美術館展覧会事業実行委員会
共催:神田日勝記念美術館、神田日勝記念美術館友の会
後援:北海道新聞帯広支社、十勝毎日新聞社、NHK帯広放送局、
JAGA、おびひろ市民ラジオ FM WING
★関連イベント★
●第33回馬耕忌アーティストトーク
日時:8/24(日) 時間帯未定
会場:調整中
講師:クスミエリカ氏(本展出品作家)
※会期や出品作品、イベント内容が変更となる場合があります。ご来場前に当館HPおよびSNSにて最新情報をご確認ください。