開催予定

2024年度コレクション展Ⅱ「牛馬は何を語るのか?」

会期

2024年12月11日(水)~2025年4月13日(日)予定

会場

神田日勝記念美術館

休館日

毎週月曜日(祝日の場合は除く)、年末年始(12/28~1/3)、祝日の翌平日(1/14、2/12、2/25、3/21)

本展について

 1945年(昭和20年)8月、空襲で焼け野原となった東京・練馬を逃れ、神田日勝[1937-1970]は家族とともに北海道・鹿追に渡ってきました。鹿追到着後まもなく敗戦の報を聞き、疎開の目的を失った神田家は、しかし、開拓農家としてここで生きる道を選びます。日勝が7歳のときのことでした。
 幼いころから絵を描くのが好きで、のちに芸術大学に進んだ兄の手ほどきで油絵を始めた日勝は、中学卒業後に家業の農業を継ぎます。しかし、農作業や搾乳作業に従事する傍ら絵を描き続け、32歳という若さで亡くなりました。
 その短い画業を通じて、主に自分の生活に根差したものを画題に選びましたが、中でも頻繁に画面に登場したのが、神田家が開拓農家を始めたころから生活を共にしてきた「牛馬」でした。牛馬といっても、その描かれ方はそれぞれです。農耕馬、乳牛、亡骸、風景に溶け込む牛馬、そして半身の馬……。
 本展では、それら神田日勝が描いた「牛馬」に注目します。様々な描かれ方をされてきた「牛馬」たちが、われわれ見る者へ「何を」「語って」いるのか、ご覧いただければ幸いです。