没後50年記念巡回展

 没後50年記念巡回展、第一ステージは東京ステーションギャラリー。
・2020年4月18日~6月28日
 昭和の歴史が刻まれたシックな赤煉瓦のギャラリーに、満を持して十勝の風土漂うベニヤ板に描かれた作品がところ狭しと展示されました。
 神田日勝没後50年、鹿追町開町100年「神田日勝 大地への筆触」~ここで描く、ここで生きる~ の開幕!…の予定でしたが、折からの新型コロナウイルス禍により、45日遅れて6月2日のオープンとなりました。
 それでも待ち望み訪れたファンの皆様からは、新たな研究の成果を盛り込んだ展示に応援の言葉と厚い感想をいただきました。日勝が幼少の頃を過ごした首都東京での凱旋は、陣頭指揮を取られた冨田館長をはじめ、関係する皆様のご尽力により成功裏に終え、次のステージに引き継がれました。

・2020年7月11日~9月6日
 線状降水帯豪雨の被災地が気にかかる日々が続いています。さらに一向に終息の兆しが見えない新型コロナウイルス禍を意識しつつ、新しい生活様式の下に第二ステージとなる鹿追巡回展を実施します。当館オープン後四半世紀の研究をベースに当時とは違う社会環境の中で、変わらぬファンの皆様そして新たなファンの方々にお楽しみいただけるよう準備を進めています。
 第二ステージは、日勝が画家として農民として生きた鹿追町が舞台です。「十勝の農民気質をはぐくむものは、荒けずりな、北方の風土かも知れない。」と綴った日勝もまたこの地に育まれその気質の内に作品を生み出しました。きっと訪れる人々に、広大な十勝鹿追の大地と戦った民ならではの、独自のリアリズムあふれる作品と言わしめるものと思います。
 国内各地から訪れる皆様には、是非当館はもとより鹿追町のロケーションを堪能いただき、この地に生きた日勝、この地が育てた日勝とその作品を体いっぱいに感じていただきたいのです。このタイミングに用意された吉沢亮さんによる音声ガイドもお楽しみ下さい。

・9月19日~11月8日
 巡回展の締めくくりとなる第三ステージは札幌の北海道立近代美術館。北海道全体を俯瞰する芸術活動の拠点たる美術館において没後50年記念巡回展を締めくくります。どうぞご期待ください。

 神田日勝記念美術館館長  小 林  潤