謹賀新年
明けましておめでとうございます。
昨年来豪雪に苦しむ地方とは裏腹に、輝く陽光は誠に穏やかな新年を祝うように、厳寒の十勝の大地に降り注いでいます。しかし、残念ながら人類を脅かす新型コロナウイルスのパンデミックが、地球上の多くの国や地域の日常を一変させています。留まることのない感染が、自粛生活を余儀なくされている私たちをさらに取り囲んでいることも逃れられない現実となっています。
日本政府は、明日にも首都圏を中心とする緊急事態宣言を発令する方向ですが、このような現実を踏まえつつ神田日勝記念美術館は、ソーシャルディスタンスに心がけ、安心・安全に気を配りながらの静かな非日常の芸術空間を提供させていただきます。
厳しい日常を踏まえつつ、あらゆる人々が自粛の実行と共に、自らができることを実行することが必要との認識の上にたっています。
さて、昨年もこの欄でお知らせしましたが、鹿追町のこの季節の風物詩といえば「雪と氷で造られた村 然別湖コタン」が全国的に知られています。今年は1月30日(土)から3月21日(日)まで、凍結した湖の上に出現する氷の村です。氷上露天風呂や氷で作られたアイスロッジ宿泊体験、スノーモービルなど、非日常の各種の冒険が楽しめます。今年の冬はこのような大自然をお楽しみいただき、お帰りには鹿追市街にある神田日勝記念美術館にお立ち寄り下さい。
皆様のこの一年の平穏を願い、皆様と同じように躍動の春を待ちわびつつ、ご来館をお待ちしています。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
神田日勝記念美術館館長 小 林 潤