神田日勝記念美術館 ブログ

2010/01/06

うみがめと少年と神田日勝

カテゴリー: ブログ — admin @ 11:56

あけましておめでとうございます。
昨年暮れ、スタジオジプリの美術監督をされている男鹿和夫さんの展覧会「うみがめと少年」、吉永小百合さんと男鹿さんのコラボレーションで構成した「第2楽章ーヒロシマ・ナガサキから」の展覧会を神田日勝記念美術館で開催しました。この季節では普段閑散としている館がこの展覧会開催中は多くの人に見ていただく事ができました。
昨年アメリカのオバマ大統領がプラハで核兵器廃絶を目指す演説を行い、世界中から、特にヒロシマ・ナガサキから歓迎と期待の声が上がりました。神田日勝記念美術館の今回の企画がこれに呼応した訳ではなかったのですが、たまたま世界の動きと重なったことになったのです。これまでも神田日勝記念美術館では石川文洋氏の「戦争と子どもたち」(写真展)や戦没画学生の祈りの絵展(無言館所蔵)なども行ってきましたが、殊更「平和」問題を取り上げてきたのではないけれど、もともと神田日勝が1937年生まれで日本が満州侵略から全面的に日中戦争へと侵略を拡大した年に生まれ、生誕の日も12月8日、真珠湾攻撃世界戦争開始の日、そして戦禍をくぐり抜けながら鹿追町についた日が日本の敗戦の前日8月14日ということから、そして何よりも神田日勝自身の絵画制作への姿勢と彼の生きる姿勢の中に無意識にであったであろうが権力への抵抗、働くものへの共感が一貫して流れていると感じられることが私たち展覧会を企画する側のものにとってこうした企画も真正面から取り上げてきたと思っているのです。今回の縁で2010年の新たな企画として8月9日から「ベンシャーンと第5福竜丸」(仮称)を計画しています。本決まりになればまた詳しくお知らせしたいと思います。

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