昨日、鳩山新政権が誕生した。選挙を通じ政権が交代したのは日本の歴史上初めての事だ。どんな政治、どんな日本へと変わっていくのか期待が膨らむ。と同時に、まだこの政権が何を目指すのかがわからなく、不安が少なからずあるのは仕方がない事と思う。昨日(9月16日)夜、鳩山総理の記者会見や閣僚になった人たちの表情をテレビで見ていた。自信に溢れ、さあこれから!という意気込み、引き締まった表情が清々しかった。
さて、新しい内閣は文化の振興にどのように取り組んでいくのだろうか。もちろん政権が変わったからといって、すぐさま何でも期待するのは早計であり、いますぐの変化よりも先を見据えた着実な取組に期待しているのであるが、ただ、20世紀末あれほど「新しい世紀は心の時代」と多くの識者が声高に叫んでいたにも拘らず、21世紀の扉が開かれた途端に新自由主義の名の下にすべてが自己責任とされ、弱肉強食の時代へと変化してしまった。もちろん文化などどこかへ吹き飛んでしまった。このままでいいのだろうかとの思いは常に心の中にあった。
時間がかかってもいいから30年、50年先の日本の文化、世界に誇れる文化を地道に築き上げていくしっかりとした基礎を築いてほしいと願うばかりである。先進国といわれる国々の文化予算を比較して見ると、誠に寂しい状況にある。国家予算に対する比率で見ると我が国は0.13%。フランスの0.86%は別格としても、ドイツ、イギリスの半分程度でしかない。(06年度比較)また、お隣の韓国では0.93%と近年非常に力を入れている。確かにこれだけ傷めつけられた社会保障や生きるためのセイフティーネットの修復を願う国民の切実な声が新しい政権を産み出したといえるだろう。その声に応えつつも将来を見据えた文化のに期待するものである。
